2011年6月22日水曜日

海外死亡邦人647人の1人

Yahoo!のトップページを見ている時にふと
「海外死亡邦人647人で過去最多」が目に止まりました。

海外死亡邦人647人で過去最高=高齢者の渡航増要因―外務省統計
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110622-00000123-jij-pol

JICAは一部を除き、国内のJICA関係者に起きた窃盗や事件などについて、
その事件の内容を知らせ注意喚起をしてくれます。他国については、
渡航可能な国の範囲で、渡航禁止になるような事件が起きた際には、
知らせてくれます。

ですが、渡航範囲外の国については情報は流れてきません。

どこかの国で一人のボランティアが亡くなりました。理由はわかりません。
どこの国で、どの隊次で、どの職種で、どんなボランティアだったのか、
わかりません。ただ、風の噂で聞きました。

隊次も違い、顔も知らず、全くの他人ですが、青年海外協力隊に
参加した同じ仲間です。通常の組織なら、仲間が亡くなった時には
何らかの通知が来るとは思いますが、JICAは知らせません。
ニュースにある海外死亡邦人647人の内1人は協力隊の仲間です。
噂で聞かなければ、この事を知らずに協力隊の活動を終えるのだと思うと、
少し悲しくなります。

協力隊で亡くなる方のほとんどは交通事故によるものです。
途上国のほとんどの車は古く、10年、20年の昔の物が普通に走っています。
そしてだいたい交通マナーはとても酷く、自分を優先させようとします。
スピードも標識ではなく、感覚で大丈夫というところまで出します。
都市間の長距離の道はまっすぐな事が多く、事故は死亡につながります。

そういう所にボランティアは望んで来て活動をしています。
死ぬ確率は日本でいた時よりも格段に上がることになります。
それなりに日本を出るときには覚悟をしてくるのですが、
やはり誰かの訃報を聞くのは悲しいものです。

異国の地にて志半ばで亡くなられたボランティアのご冥福をお祈りします。

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