2010年6月29日火曜日

2010年 日本最後のワールドカップ試合

私のいるボリビアでは日本対パラグアイの試合は朝の10時に
開始された。丁度勤務時間中である。サッカー大好きな
ボリビア人であるから、休みたいと言えば勤務をスッぽかす
事もできるような気がするけど、おとなしく職場に出向いた。

職場では毎日ワールドカップのラジオがスペイン語で流れている。
正直何言っているか分からないのだが、ゴールのときだけは
アナウンサーが絶叫するので理解できる。

この日もラジオとインターネットの掲示板を頼りに日本戦を
楽しもうと思っていたら、職場の偉い人が裏技を使って
ネットで流れているワールドカップの試合をPCから見えるように
取り計らってくれた。

--- PCに詳しい人に ---
職場ではプロキシで通信内容が管理されていて、Flashが
ダウンロードされなかったり、ある特定の文字を含むサイトに
アクセスできないようになってる。で、職場の偉い人が
XPのリモートデスクトップを使ってプロキシの先にあるPCへ
ログインし、そこでブラウザを開いて見えるようにしてくれた。
------

映し出される映像はあまり鮮明ではなかったけれど、雰囲気や
優劣が感じ取れ、いつもより気持ちのこもった観戦ができた。
延長戦が終わって2時間半ほとんど仕事が手につかないまま
あとはPK戦で全て終わるって時に職場も昼休みに突入。
すると職場の近くに住むアレハンドロが家でPK戦を見よう
と誘ってくれた。急いで迎えに来てくれていた父親の車に
乗り込み、ラジオで両チームの2人目が終わったところで
家に着いた。そして家のリビングに進むと入るとそこには
42インチの巨大ディスプレイがあった。場面はパラグアイの
3人目が決めたところ。ソファーに腰をかけて駒野のPKを
観戦する。そして、、、 外れた。

そのまま日本は負けてしまったが、駒野の失敗よりも印象が
強かったのが本田のPKとパラグアイの5人目のPK。何がって?
言葉にすると陳腐なので控えます。

この試合の直後に行われた、火曜日定番のお昼休みの
フットサルにはいつもより多い14人も参加し、私もこの場で
完全燃焼したのでした。

2010年6月17日木曜日

コピー天国、ラパス ボリビア

私のラパスでのもっぱらの娯楽はDVD鑑賞。スペイン語は世界で4億人
程度の人が話している言語で、世界人口からすれば少ない感じがするが、
20ヶ国で公用語として使われているし、アメリカ南部で第二言語として
話す人が増えている。そのため、経済圏が広く、多くの映画やドラマが
スペイン語へ翻訳されている。ボリビアではその恩恵を受けることが出来る。

ラパスではDVDを専門で売っているお店の他に、酒屋や飲食店のついでに
売っている所も多い。また、道端で商品を広げて売っているところもよく見る。
ラパスで平均的なDVDの値段は5ボリビアーノ。日本円にすると約80円。
印刷コピーしたDVDの表紙を付けたDVDケースに入っている。中をあけると
DVD-Rと書いてある。DVDの表面は印刷されていないどころか、タイトル
すら書かれていないので、そのまま放置すると何のDVDかわからなくなる。
お分かりの通り、まじコピー品です。本当にそのままコピー品。本物を
カモフラージュしようなんて毛頭ないコピー品。なんとも言えません。
ケースなんか要らないって人にはビニールに入れたDVDも売ってます。
相場は3枚で10ボリビアーノ。約160円ですね。

地元の人に本物のDVDはどこに売ってるのかと聞いてみても知らない。
本物が無い?そんなばかな。と思って、町を探してみたけど見つからない。
どうやらラパスには本物DVDは売ってないようだ。。。 Amazonアメリカ
からなら取り寄せられるけどね。。。

で、コピー品はDVDだけではないのです。服や時計などありきたりな物は
沢山コピーがあるけれども、私が最も驚いた、いや、予想していなかった
コピー品が「本」。こちらに来て辞書を買った時、定価の半値ながら
印刷のクオリティが悪く、こんなもんかなと思っていたら、語学学校の
先生が「コピー品だね」と教えてくれた。本屋に戻ってよく見ると
置いてある本の全てがコピー品。他の本屋に行ってもまた全てが
コピー品。印刷の感じからして、オリジナルの本をフォトコピーして
それを増刷しているようで、クオリティが落ちているのがよくわかる。
でも確かにこれなら印刷代だけだから安くなる。ちなみに探してみると
コピー品じゃない本を売っている店はあった。でも同じ内容のものが
1/2以下の値段で手に入るとしたら人間はどちらを取るか。。。

しかし、私に「本もコピー品がある」という発想が無かったのはなぜだろう。
日本では見たことが無いからか。

そうそう、ソフトウェアのコピー品も沢山ある。特にゲームはアメリカ産の
人気ゲームがずらり。日本のものも海外に出ているものをいくつか
見かけた。全体的にはカプコンが多いかな。バイオハザード、
デビルメイクライ、ロストプラネット、メタルギアソリッド2、サイレントヒル、
ウィニングイレブンシリーズ、FF7などなど。今あげた例はPC向けだが
WiiやPS2向けのゲームもずらりと揃っている。相場はPCゲームが
1枚10ボリビアーノ。WiiやPS2が15ボリビアーノ。注目したいのは
1ゲームあたりの値段ではなく1ディスクいくらという売り方をしている事。
売っている側からするとコーラを売るのもDVDを売るのも変らず、
中身の価値に関わらず全て値段が一緒となる。

ゲームの他には有名どころのソフトが沢山並んでいる。WindowsのOS、
LinuxのOS、Visual Studio6.0、.Net、Office、Photoshop、
Adobe Acrobat、Premierなど。フリーソフトの詰め合わせも多い。
映像編集ソフト、音楽編集ソフトなどは特に人気のようで種類も多い。
開発向け、ビジネス向けソフトの他には学習ソフトも多く存在し、
学校で習うような算数、物理、化学のコースのソフトから、
Photoshopの使い方を教えるソフトまで色々ある。これらの
ソフトの値段は1枚10ボリビアーノ。昼飯の値段と一緒。

ただ、インターネットが普及して、高速回線が普通になってきたら今のこの
コピー社会はまた変化を見せるだろうな。

2010年6月9日水曜日

ボリビアでの金銭感覚2

ボリビアの通貨単位はボリビアーノといい、1ドルが約7ボリビアーノになります。
対ドルとの価値はほぼ固定されていて、もう何年もこの状態が続いています。
ボリビアでドル紙幣の価値は高く、いろいろな場所でドル払いができます。
たとえばケタルというスーパーではどこでもドル払いOK。1ドル7ボリビアーノで
計算してくれ、おつりをボリビアーノでくれます。他にはクレジットカード払いが
できるようなレストランはだいたいドル払いできます。そして、むしろドルの方が
お得に買い物ができるのはPC関連の機器。これらは表示価格が
ドルで書かれている事が多く、ボリビアーノで支払うときは若干悪い
レート(6.9とか)でドル計算されることがあります。

あと、ドルを受け付けないような場所でも小さなお店でも、人によっては
ドルを受け取ってくれます。

ラパスでは普段私が使う公共の交通機関にバス、ミニバス、タクシー
があります。バスは1度乗ると1ボリビアーノ。ミニバスは1.5ボリビアーノ、
タクシーは交渉制ですが大体市内移動で7ボリビアーノから10ボリビアーノ
が相場です。タイに旅行に行ったときにも思ったのですが、やはり
公共の交通機関というのは現地に合った値段設定になって
いますね。タイでバンコクからアユタヤ(約100km)に行った時、
地元の人と同じ列車に乗ったら60円でした。こういった値段設定
なので、地元の人はこれらの交通機関をよく使います。

これまで利用した施設にフットサルコートがあります。5階建ての
一番上の階にあり、ちょっとした観客席と板張りのコート、
ゴールが両端に1つずつ置いてあります。若干中心街からは遠く、
歩いて40分(の上り)、車で10分ぐらいの距離です。
日本と比べると徳島なら1時間5000円、東京なら15000円
ぐらいしそうな施設ですが、こちらでは60ボリビアーノでした。

日本と比べて高いものも沢山あります。私が買った中の物で言えば
モニターです。24インチのサムソンのモニターが330ドルしました。
日本で同じ程度の物を買うとしたら2万2000円ぐらいです。
PC関連パーツは少し昔の物がその時の値段で売ってる感じです。
だから少し損した気分になります。
新しい物は置いてなく、例えば日本でi7が主流の時にこちらでは
i3、ビデオカードメモリ1Gが主流の時に256Mや512Mと、
新しいのは直接アメリカから輸入するしかないようです。
そういや、SSDをまだこちらで見たこと無いです。

こうして、金銭価値がまったく違う場所で生活をすると、金銭感覚
というのは今置かれている状況から生まれるのだなというのを
より深く実感できるようです。