2011年9月30日金曜日

ボランティアじゃなかったらやりません、PCセットアップ

PC隊員というのは、PCに関する事はだいたい引き受けてしまいます。
まぁ、そういうものでしょう。

ボリビアのラパスには隊員連絡所というものがあり、事務所から提供されている
一台のPCがありました。現在JICAでは報告書などをインターネットから投稿
する仕組みを提供しており、PCを持っていない隊員のために置いてあるそう。

このPCが8月の終わりに壊れたというので見に行ってみると、電源を入れた後、
スタートアップ途中で異常を起こし、再起動を繰り返す状態。簡単に修理
できないと直感したので、そのまま事務所へ持って行き、症状を説明して
対応を事務所に任せることにした。

先週の木曜日、代わりのPCを用意して連絡所に置いたというので、残りの
セットアップなどの対応をお願いします、と事務所より連絡があった。
配線をつなげて立ち上げてみると、普通に起動し、さすがインストール直後
だけあって、軽快に動いていた。

早速セキュリティーソフトなど、定番のソフトをインストールしようと思ったら、
一点気がついた。「WindowsXP SP1」だということに。。。。
SP1 バージョンが出た時にもう仕事をしていた人ならわかると思うのだが、
SP2が出るまでどれだけ泣かされたか。。。

まずはSPをアップデートだー、とMicrosoftのサイトに。今はSP3が出ているので
それをダウンロードしてインストール。再起動した起動中の画面で。。。

ブルーバック! そして ERROR。

何度繰り返しても同じ。OSの再インストールからやり直し。
事務所にインストールディスクをもらおうと電話すると、金曜日は秋分の日で休み。
月曜にまだ戻る事に。

日を改め月曜日、インストールディスクをもらい初期状態に戻す。
今度はSP2をまず入れる事にした。そしてダウンロード。
しかし、ここはボリビア、SP2の270MBをダウンロード中に何度も途切れる。
結局半日がかりでダウンロードに成功。そしてインストール。
すんなり入ってくれたが、なんとなくシステムが不安定で、時々突然再起動してしまう。
引き続きWindowsUpdateを使いセキュリティパッチなどを充てていく。
簡単だが時間のかかる作業。この間も時々突然再起動。
この再起動によってシステムが壊れない事を祈りながら見守る。

幸いWindowsUpdateは全て終わり、いよいよSP3を充ててみることに。
順調にインストールが進んでると思ったら、最後に ERROR。入らなかった。
まぁ、SP2でいいかなということで、これ以上はアップデートしない事に。

画像圧縮ソフトや動画再生ソフト、その他色々と使われるソフトを入れて
一応の作業完了。費やした時間2.5日。一人っきりで。

SP1じゃなかったら、もっと楽だったのにね。
PC隊員の宿命です。

2011年9月26日月曜日

うれしい知らせ、日本大使館職員の「怠慢」と「頑張り」

私は当人ではないので、半フィクションとしてお楽しみください。

青年海外協力隊員の活動は隊員各個人の想いにより、様々な方向性を持ちます。
活動自体、良く言えば非常に自由で、悪く言えば何もすることが無い事が多いです。
その活動の中で、多くの隊員が利用しようと試みるのが「草の根無償資金協力」と
いうものです。

草の根・人間の安全保障無償資金協力

外務省管轄の資金援助の仕組みで、協力隊員無しでも申し込めますが、
協力隊員が自分の活動先にこの制度を利用して施設を建築したり、機械を導入
しようとします。そして、毎年この制度を通してたくさんの資金援助がなされています。

揃える書類は様々で、準備にはかなり時間を要します。書類不備などもチェック
する必要があり、そういった側面からも協力隊員がサポートすると審査に通り
やすくなります。

さて、この草の根無償資金協力を申請する先は、各国にある日本大使館です。
ここで審査され、必要とされれば最大1000万の資金が提供されるのです。
協力隊員は申し込みの際は何度か大使館の担当者に教えを乞う事になります。

ストーリー
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ある△△隊員がこの制度を利用するため申し込みの準備を始めました。
この時、草の根無償資金協力の大使館担当者は××さんで何度か打ち合わせをすることになります。

△△隊員は活動先の同僚に必要な書類について告げ、それらを用意するよう頼みます。
提出してもらった書類に足りないもの、不要なものがあれば逐次チェックし整理していきます。
3ヶ月後、図面や見積もりなど、様々なものを揃えると200-300ページの資料が出来上がりました。

納得がいく資料を持って、大使館の××さんへ資料を提出すると意外な点を指摘されます。

「あなたの活動先では申請した物をメンテナンスしていく資金を確実に確保できる保証がありません」
「申請元があなたの施設では申し込みできません。」
「もっと大きな団体から申し込むようにしてください。」

要は、お金の無い施設に行う草の根無償資金協力なのに、お金が回る施設にしかお金が入れられない、ということです。
△△隊員は納得がいかないながらも、この件を代わりに受け持ってくれる先を探しました。
そして、県が親元になってくれる事になり、再び大使館の××さんへ申請をしにいきました。すると、、、

「県は5年前に申請した同制度の事業が完了しておらず、同時に2つの申請はできません。」
との答えが。

草の根無償資金協力は通常1年で事業を終える必要があり、5年も放置されているのは
どこかに何かマズイことがあることになります。

××さんは続けて言います。
「あなたの申請を通したかったら、県と協議して、以前のものを終わらせるよう働きかけてください」

△△は
「それは大使館の仕事なのではないですか?」
「そもそもおかしく無いですか?資金提供後ちゃんと事業をチェックしていないのですか?」
などと詰め寄ると、

××さんは
「別にこちらは、草の根無償資金協力を申請してくれなくてもいいんですよ」
と開き直ってしまいました。

交渉は決裂し、この申請は御蔵入となり、陽の目を見ることがなくなります。。。

と思った2ヶ月後、、、

日本大使館の××さんが任期を終え帰国、代わりに○○さんがやって来ました。
この○○さんから突然電話がかかってきて、

「草の根無償資金協力の申請の資料を見ましたが、もう申請なされないのですか?」

△△隊員は驚き、一通りの事情を説明すると、提出している資料は申し分なく、
もう一度審査してもらえる事になります。

その2ヶ月後、以前に作成していた申請資料は草の根無償資金協力の審査をパスし、
活動先は資金提供を受けられる事になります。しかも、最初に申請した通り、
申請元は県ではなく、この隊員の活動先で問題ありませんでした。

いったい××職員は何をもってダメだしをしていたのかわかりませんが、○○職員に交代し、
○○職員がとても頑張ってくれたおかげで、嬉しい局面を迎える事ができました。
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草の根無償資金協力は外務省管轄であり、協力隊員がいくらがんばろうとも、
提供を受けられるかどうかは、大使館担当職員の力でどのようにでも変わります。
今回、非常に有能で親身になってくれる職員の方が担当になってくれたことは、
この国のプラスになるのではないかと思います。

2011年9月17日土曜日

GUERRA DE DANZAS BOLIVIANAS (ラパスで踊りの大会2)

ども、またやって来ました、踊りの大会。前回は緊張しすぎて、
トイレに2回、頭ボーとして、踊りも間違えまくりでしたが、
今回はリベンジしてきましたよー。



前回と一緒で一番右側。今回はおもいっきり踊ったので、息が。。。

インタビュー受けたり。日本のどこから来たのか、ってだけだけど。徳島!、大阪の近くです。。。と返答。

今回は本当に良いダンスができました。

なんでも選考に残ったらしく、また2週間後にやるらしい。
優勝賞金が2万ボリビアーノ(約30万)とかでいらぬ皮算用している
メンバーもいたり。。。

日本人ということで踊りの後は毎回いじられます。

TINKU !!!
JIRAS !!!
Shoooooo !!!

2011年9月11日日曜日

スペイン動詞を覚えるためのプログラム

言語の勉強というのは地道だ。少し話せるようになるまでに相当の時間がかかる。
最初のうちはちゃんと言葉がしゃべれるようになるのか不安で、先が全然見えない。

訓練を繰り返すうちに、いつの間にか少し理解できるようになり、話せるようになっている。
1日1日の変化は小さなもので、感じ取る事はできないが、1ヶ月、2ヶ月という単位で
過去の自分と比べると、その違いがハッキリと見て取れる。例えば映画。スペイン語で
何を言っているのかわからなかったものでも、期間を置いてもう一度見ると、以前より
言っている事がわかるようになっている。

少し話せるようになったと言っても、地元の人と話していると知らない言葉だらけ。
言いたいことを言おうとすると、活用が出てこない。

1年も過ぎると、ゆっくり話してもらえればなんとなく言ってることがわかるようになってくる。
そして、こちらの言い方に周りが慣れてくれるので、言葉でストレスを感じる事が少なくなる。
そうすると、スペイン語の勉強よりも活動や生活に力が入り始める。言語というのは
100%で話せなくても、生きていけるのだ。間違えた活用を使い続けていても、相手が
慣れてくれていれば、間違いや空白を脳内補完してくれるようになってくる。

まだまだ知らない単語があっても、知ってる言葉だけでなんとかなる。
スペイン語の勉強は2の次となる。

で、ここに書いたどの語学レベルでもある程度同じ方向を向いて勉強できる事がある。
単語を覚える事。

そんなわけで単語を覚えるためのプログラムを書いてみました。
http://xjsako.blogspot.com/p/blog-page_01.html

コメントにフィードバックもらえるとありがたいです。

あと、単語と訳はhttp://www.verbo.jp/のサイトを利用させて頂いています。
許可を貰いたく連絡先を探していたのですが、サイトには載っていませんでした。
もし、問題があれば直ぐに削除致しますのでご連絡ください。

2011年9月9日金曜日

ボリビアにできて日本にできないこと、何を大切にするのか

ボリビアという国は、本当に政府が幼稚なところがある。1年半見てきたが、
どれほど政府の対応のマズさから問題の解決が遅れたことがあったか。
ボリビアでは政治のニュースが多く取り上げられるので(一番ニュースにしやすい)、
嫌でもそのダメな部分が目に付く。

ボリビア政府は市民に対してもの凄い力を持っている。実行力が強いのは
警察が政府の言うことを聞くから。時には政府の方針に逆らう市民に対し
武力行使することだってある(ここ1年半は無いが、過去にはあった)。

日本の政府と全く違うこの国の政府には何度も驚かされてきた。
ただ、どちらの国にも言えるのは、政府は信用が無いって事。
市民が納得する政府を創り上げるのは不可能なのかもしれない。

で、そんな政府が Día del Peatón を実施すると発表した。

通称、「歩行者の日」。

要するに車を走らせない日。救急車、プレス、警察などの必要最低限の
車を除き車やバイクが走ってはいけないのだ。ボリビア第三の都市、
コチャバンバでは長らくこのイベントを行っているそうなのだが、今回
ラパスでも同じ試みをすることになった。

どんな反発を招くやらと思いながらその日を迎えたのだが、特に大きな
混乱もなく車の存在しない世界となった。

El Diario
http://www.eldiario.net/noticias/2011/2011_09/nt110905/0_06ptd.php

Página Siete
http://www.paginasiete.bo/2011-09-05/Sociedad/Destacados/28Soc01050911.aspx

La Razón
http://www.la-razon.com/version.php?ArticleId=136939&EditionId=2643

主要道路には歩行者か自転車が溢れ、まるで映画の一シーンを見ているような
不思議な気分にさせられた。

この試みは朝9時から夕方4時まで。夕方4時からは車が復活し、
いつもと変わらぬ風景となった。

日本で同じ事。。。 は決してできないだろう。東京ではなく、例えラパスと
同じ規模の町でも、経済を最も重んじ、日曜も休む人が少ない日本では
凄まじい反発が起こるだろうし、まぁ、そもそも、そんな事を言い出す人すら
出てこないと思う。

どこかの会社がきっと、1日でもそんな日を設けた場合の経済的損失について
デカデカと発表するだろう。

ラパスに住む全市民が同じイベントを共有して楽しむ、こんな途方も無いことを
いとも簡単にやってのけるボリビアは本当はすごい国なんじゃないかと感心してしまった。

2011年9月3日土曜日

隊員間で起きる事件の解決の難しさ

年間1000人以上の隊員が世界へ派遣されます。

例えば、1000人の生徒がいる学校があったとすればその中には
優秀な生徒から問題を起こす生徒まで様々いるでしょう。
これはごく自然な事だと思います。

協力隊に参加している隊員も同じで、皆がすべて他人の模範と
なるような人間ばかりではありません。中には海外にいることで
タガが外れてしまう事もあります。

色々な犯罪が考えられますが、その中でも性犯罪というのは
解決がとても難しいものです。現地人との間で発生したものであれば
現地の警察が動くのでしょうが、例えば隊員間で起きたものであれば、
JICA事務所に相談することになると思います。

しかし、私はこれまで現地人から犯罪にあったという事をJICAが
注意喚起しているのを聞いた事はあっても、隊員間での犯罪は
聞いたことがありません。この長年の活動にあって、隊員間での
犯罪が無いというのは、結構不自然な事のように感じます。

仮に性犯罪に遭ったと訴えても、日本から離れた遠い国では、
JICAが迅速に動いてくれなければ犯罪を犯した人間を訴える事が
できません。何故ならば、証拠として提出できる物が何も無いからです。
日本国内でもこの手の犯罪というのは訴えるのが難しいのに、
海外で起こった事を実証するのは、更に難しくなる。

JICAが動いて状況を把握、証拠品を押収するなどしてくれる事を
期待しますが、そもそも、JICAは警察のような機関ではないので、
話を聞くぐらいしかしてくれません。

日本に帰ってから犯罪を犯した相手を訴えるとしても、月日も経ち
証拠となる品も何も残らず、中立の立場で証言をしてくれるはずの
JICAの人間もいため、泣き寝入りする事になります。

そんな事から「やったもんがち」の世界です。

JICAでは普段から性犯罪に気をつけるように言っています。
例え信頼できる人でも2人きりにならないようにと。でも、それは
現地人との事を指している事が多く、隊員に対して気をつけろ
という事は言いません。

そういえば、安全対策会議がついこの間行われましたが、
日本からやってきた部長は性犯罪に関しては小さな声でボソボソと
何か20秒ぐらい言っただけでした。

JICAからすれば、隊員間の問題は自分らで片付けろといったところなのでしょうか。
ただ、噂では加害者、被害者共に任期短縮して返されるみたいです。

2011年9月2日金曜日

GUERRA DE DANZAS BOLIVIANAS (ラパスで踊りの大会)

週末に出てきました、踊りの大会。観客、超いっぱい。
正直、緊張しっぱなしで、舞台の上の事よく覚えてない。

結果は普通だったけど、楽しかった。
すごいなと思ったのは、あれだけ少ない練習量で、
踊りも全部覚えているわけではないのに、
俺以外のメンバーは誰も緊張していなかった事。

本番に強いというか、ボリビアの文化がそうなのか、
この人たちを見ていると、ナーバスになる方がおかしい
のじゃないかと思ってしまう、おもしろい体験ができた。

一番右が私








舞台裏