2010年9月30日木曜日

社会人経験の無い協力隊隊員

これまで何度か社会人経験の無い協力隊隊員は社会人として
当たり前のことができない、って事を聞いてきた。
実際にこちらで話す学生上がりのそれらの子達はそれほど
気に障る行動をとる事は無かった。しかし、最近その一部を
垣間見る事になった。

あるJICA行事でグループとして作業をしなければならない
事になった。行事には何十人かの出欠確認が必要になり、
その出欠確認を私がとりまとめる事になった。
他のグループスタッフ4人に確認を手伝ってもらい、
私に出欠リストを送ってもらうようお願いした。

その中の一人がリストを送ってくれたのはいいが、リストの
中にある名前に最初には無かったのに増えている名前が一人。
そして、最初あったのに消えている名前が一人。名前の雰囲気は
よく似ているので、多分同一人物だろう。例えて言うなら
「畝川 純さんと梅川 純さん」みたいな感じだ。
しかし、常識のある人なら、ここで勝手な判断はせず、
一応確認の連絡をすると思う。名前は重要だし、ひょっとしたら
本当に違う人の事を指しているかもしれない。

そこで、確認のメールを送ってみると、返ってきた答えが。

「字が違うことは分かってましたがその字がなかった結果です。
細かくないですか?」

これを見た時、この子は何を言っているんだろう?と頭に????が
一杯浮かんだ。細かいとか言われるのは、こいつ社会的常識わかって
ないんだなと思うぐらいだが、わざと間違えた字で送ってきた?
意味がわからない。他人の名前を伝えるのに、わざと違う字を使う事を
悪い事だと思わないのだろうか?そももそ漢字が難しいならカタカナや
ひらがなだってある。そもそも名前入りのリストを事前に送って
いるのだからコピペもできる。

その時にふと思ったのが
「ああ、これが社会人経験の無い協力隊隊員ってやつか」
って事。

いや、それよりもひどいかな。どこででも良いから働いた
経験があれば、名前の確認がどれほど重要かわかるはず。
そして、知っていながらわざと名前を間違えるなんてありえない。
そんな事も分からないなんてね。そして注意しても反発するだけで
聞いてくれないから、一緒に作業するのはとてもしんどい。

2010年9月29日水曜日

協力隊での生活は、自分を鏡のように映しだす

隊員として活動し始めて半年が経った。早いものだ。
こちらで活動をしてて、感じるようになった事がある。
「協力隊での生活は自分の鏡」だなという事。

こちらでの活動への力の入れ具合というのは、
各隊員に任せられている。また、任地での活動以外にも
やりたい事があれば、何でも挑戦できる。

すなわち、持てる時間を全て活動に注ぎ込む事もできれば、
活動に力を入れつつも、自分の趣味に時間を注ぎ込む事も
できる。更には、活動は適当にやって、自分の好きな事だけ
やる事も可能だ。

どんなポジションに自分を置くのかは自分次第。自分が
思った通りの生活をしている事になる。最初は活動バリバリ
する気分でやってきても、途中から変る事もある。例えば、
色々な問題で活動がうまくいかない事もあるかもしれない。
そんな時にその困難から逃げて、職場へ行かない選択もあれば、
他の活動先を探す事もできる。

普通に日本で仕事をしていれば、任されたポジション
からは逃げるわけにはいかない。嫌な事があっても、
全て自分の心の中で我慢して過ごす事もある。人間関係も
色々なしがらみに絡まれた生活を強いられる事もある。
逃げてしまえば生活ができなくなる。

しかし、ここは違う。いくらでも選択肢がある。
逃げても、隠れても、生活費が保証されている。
だから、今ここにいる自分そのものが自分の鏡であるように思う。
そして、その鏡に映った自分に対してどのように感じているのか、
それがとても大事なように感じる。

2010年9月28日火曜日

お仕事 Ahora mismo

コンピュータが嫌いな人には頭が痛くなるので書かなかったけど、
たまには仕事のお話を。

現在、国立統計院という施設でネットワークエンジニアとして
活動してます。特にプロジェクトが動いているわけではないので、
○○を××までになんて事が無く、カウンターパートが何をすれば
いいのか都度指示してくれる。

今はCISCO ASA 5505というセキュリティーボックスを2つ使って、
「2つの国立統計院関連施設をVPNで結んで欲しい」と言われたので、
その実現に向けて調査をしている。以前、CISCO製品を目にする事は
あったのだけど、基本外注に任せっぱなしだったので、扱うのは
ほぼ初めて。一応英語のコマンドマニュアルがあるけど、それだけでは
ちゃんと動くように設定するのは結構厳しい。なんでも2年ほど前に
設定しようとしてうまくいかず、そのまま放置されていた物らしい。

とりあえず最近眺めている画面は↓こんな感じ。
重要な情報は無いので安心してください。(一応若干データも変更)

asa0008(config)# show ip
System IP Addresses:
Interface Name IP address Subnet mask Method
Vlan1 inside 192.168.1.1 255.255.255.0 CONFIG
Vlan2 outside 10.1.15.194 255.0.0.0 CONFIG
Current IP Addresses:
Interface Name IP address Subnet mask Method
Vlan1 inside 192.168.1.1 255.255.255.0 CONFIG
Vlan2 outside 10.1.15.194 255.0.0.0 CONFIG
asa0008(config)# show nat

NAT policies on Interface inside:
match ip inside 192.168.1.0 255.255.255.0 inside any
dynamic translation to pool 1 (No matching global)
translate_hits = 0, untranslate_hits = 0
match ip inside 192.168.1.0 255.255.255.0 outside any
dynamic translation to pool 1 (10.1.15.194 [Interface PAT])
translate_hits = 264, untranslate_hits = 3
match ip inside 192.168.1.0 255.255.255.0 _internal_loopback any
dynamic translation to pool 1 (No matching global)
translate_hits = 0, untranslate_hits = 0
asa0008(config)# show switch vlan
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -----------------------------
1 inside up Et0/1, Et0/2, Et0/3, Et0/4
Et0/5, Et0/6, Et0/7
2 outside up Et0/0
asa0008(config)#

2010年9月27日月曜日

CCNP

タイトル名はなんのこっちゃと思われるかもしれませんが、
CISCOの資格名です。「CCNPのコースが来月からあるんだが
一緒に受けてみないか」と誘われました。なんでも人数が増えると
受講料が安くなるんだとか。2ヶ月のコースで値段は600ドル!

ほぼ2ヶ月分の生活費とあって、ちょっと驚いたけど、日本で受けたら
10万じゃ効かないと思うのでお得かもしれない。ただ、問題は来月は
安全対策協議会や健康診断があるJICAの大きなイベントがある。
安全対策協議会は全員ボランティアが参加を義務付けらてており、
必ず行かなきゃならない。場所はサンタクルスなので、泊りがけ。
強制参加とあって、この機会に旅行する人が多数で、私もサンタクルスの
近くを少し見てみようと思ってたところ。

そんな理由から、とりあえず誘ってくれた人には来年なら受けたいと伝えた。
CCNPはCISCOの試験でもエントリーレベルだが、持っていれば日本へ
帰ったときに助けになるのは間違いない。そして、他にもこちらでも受けれる
資格があれば、積極的に色々と受験してみるのもいいかもしれない。
なんといっても後1年半も時間があるのだから。

2010年9月24日金曜日

初めての電気代

一人暮らしを始めてから初の電気代の請求書が届いた。
ボリビアでは電気代が高いと聞いていたので、どきどき
しながら金額を確認してみるとBs.55だった。約800円。
確かに洗濯機は無いし、冷蔵庫も無い。使っているのは
電気ポット、シャワー(電熱)、テレビ、パソコン、
夜の明かりぐらいだが、毎日使っているのだから
Bs.100ぐらいは行くだろうと思っていた。

思っていたより安いので冷蔵庫を買おうか検討中。

家賃が230ドル、共益費(水道代込み)がBs.110で
最後に電気代がBs.55。日本と比べると断然安い。
インターネットを入れるか迷いマイマイ中。
256kbpsでBs.260。約3700円。。。 高い!高いよ!

2010年9月23日木曜日

途上国の怖さとは

日本にいる頃の途上国へ行く際に抱く、日本では体験しない危なさの
イメージは強盗や殺人などであった。海外に住んでいた事はあるが、
途上国には行った事がなかったので、漠然としたイメージしかなかった。

私は今南米で1,2位を争う貧しい国にいる。まさに、途上国の危険
というものを体験できる場所にいる。自分はまだ危険な目に合った事は
無いが、JICAの関係者が何らかの犯罪に遭うと、その内容が送られてくる。

イメージ的には2週間から1ヶ月に1度、誰かが何らかの被害を受けている
ように思う。特に多いのはレストランでの置き引き。ただ、気をつけていれば
だいたい防げる犯罪ばかりで、被害にあったこと無い人もいる。

一人暮らしを始めて怖いなと思うようになったのは、野菜に付いた残留農薬。
先輩隊員が言うにはボリビアでは際限なく農薬を使うのでよく洗ったほうがいい。
トマトの皮は剥いて食べたほうがいいなど。ただ、農薬は見えないので、
あまり気にせず買ってしまう。基本的に自炊をしているので、メルカドで買い物を
しているのだが、虫が食ったりしてるしそんなに農薬が付いてるようにも思えない。

化学物質はひょっとしたら体に蓄積されていき、体から抜けないのではないか
など、日本で気にした事無いような事が怖かったりする。将来、体に何らかの
影響が出るんじゃないかと。

半年住んだ感想は、ボリビアでは強盗に遭うより農薬の方がよほど怖い、と思う。

2010年9月22日水曜日

郵便を日本に送ったのだが届かない

2kg未満の郵便物を6月7日に日本へ発送した。
420.5ボリビアーノ、約6000円。

しかし、未だに家に届かない。

郵便局で聞いてみると、3ヶ月も届かないのはおかしい。
クレームとして届けてくれとの事。

どうやってクレームを出すのかというと、郵便物の状態、
送った際に書いた住所や名前などを手紙を書いて提出
しなきゃいけないらしい。なんだか面倒だが仕方が無い。

これほど時間が経った物が見つかるのかどうか。。。
補償はあるのかどうか。。。

明日、手紙を持って提出しにいきます。。。 はい。

2010年9月21日火曜日

春が来た

職場で突然日本の歌で短くて簡単なものを教えて欲しいと頼まれた。
日本に興味を持って聞いてくるのなら来てから5ヶ月もたった今頃に
聞いてくるはずも無いし、何事かと思ったが、とりあえず考えてみる事に。
ボリビア人でも歌える日本の歌。童謡で良いらしい。最初に頭に
浮かんだのがカモメカモメだった。オルロで少し思い出があったので
出てきたのだが、気分じゃなかったのでやめた。

10分ほどネットで調べてみて良いなと思ったのが「春が来た」。
今日は Dia de primavera らしいので丁度良い。
歌詞をワードで作ったら10枚印刷してくれと頼まれ、職場の
皆に配っていく。そして、何度かみんなの前で「春が来た」の1番を
繰り返し歌い、皆、聞きながら覚えようとしている。

さすがに何かあるのだろうと思い「何かあるの?」と聞いてみたら
国立統計院の施設内の部署対抗のコンクールがあるのだとか。
しかも今日。

テクニコの部署の皆で国立統計院の部署対抗コンクールで
「春が来た」を歌う。地球上で今「春が来た」を歌っている人は
少ないだろうな。


追記

結局、何があったかというと、昨日は Dìa de amor の日でもあり、
色々なセクションから人を集めてお祝いしたんだそうです。本当は
Auditorio でやる予定が、先約があったので、急遽テクニコで
やる事になったらしく、普段静かなテクニコは沢山の人で賑わいました。
各セクションで出し物をして、われわれの他にも歌を歌った人や、
紙で作ったお面や羽を付けて劇を披露する人たち、また一番うけが
よかったのがユンガス地方の民族衣装を着て踊った人たち。
ボリビアには色々な「Dìa de 何々」が存在していて面白いです。
その度に皆で祝っているし。その中でも今回は規模が大きかった。


「春が来た」を歌うわれ等テクニコ


ユンガス地方の踊り


祭りのあと

2010年9月10日金曜日

山本敏晴さんのサイト

ボリビアに来てからよく見に行くサイトの一つが山本敏晴さんの
ブログである。彼は「NPO法人・宇宙船地球号」を運営している。
ブログでは国際協力に関する様々な事が書かれており、基本的に
中立の立場に徹していて、読みやすく、理解しやすく、納得できる。

その彼のブログの中で、プロジェクトの一つである 大切なものの
「お絵かきイベント」のWEBサイトを立ち上げるボランティアを募集
しているのを見かけた。

http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65486541.html

JICAの許可を得て早速応募した。しかし、ボリビアという国の
通信事情の問題や、日本国内でボランティアをしてくれる人を
探しているとの事で、日本でメインの人が見つかった時に
その人を中心に協力できる部分があれば手伝う事になった。

山本さんは私にとって雲の上の人なので、メールの返信が来た時は
なんだか変な感じがした。

2010年9月1日水曜日

ラパスでカレーを作ったよ

引越しして少し落ち着いてきたので、自炊してみました。
定番のカレーです。

食材を求めて近くのメルカド(市場)へ。初めて肉や野菜を買いました。
まずは肉屋に。牛肉500gでBs.15。円にして200円ぐらい。
カレー用って言っても多分分からないので、スープに適した肉をくださいと
言ってみました。部位の名前は分からなかった。今度からメモ帳持ってこう。。。

玉ねぎ1KgでBs.7、ジャガイモ1KgでBs.4、ニンジン1KgでBs.3
トマト1KgでBs.5となり合計Bs.19。円にして270円ぐらい。
日本との比較で考えると、トマトが安い!そして玉ねぎが少し高い。
市場の野菜はあまりきれいじゃなく、中には腐りかけのものもあり、
ちゃんと選んで買わないといけない。物を買う際は量りで都度量り、
1Kgならちゃんと針が1Kgを指しているかこちらに向けて見せてくれる。
中には重さをごまかすような人もいるらしいので、気をつけて見ていないと
いけないらしい。

今自分は、どちらかというと外人があまり住んでいない場所に住んで
いるため、その近くのメルカドでは外人、特にアジア人は珍しいのだろう。
どの店でも皆親切に対応してくれたし、肉屋ではオマケも入れてくれた。
色々なボリビア人がいるが、こういった、まじめに商売をしている人達は
みな正直で親切だ。外人だからといって値段をごまかされたりした事が
未だ無い。(ごまかされているのに気が付いていないだけ?)

買い物を終え、家に帰って日本食材屋で買っていたカレールーの素
(Bs.50(約700円))を使い具沢山カレーのできあがり。

奮発して買ったBs.300(約4300円)の圧力鍋が大活躍。
高地での料理にはやはり欠かせない。普通に茹でただけじゃ、
米はボソボソ、パスタもベチョベチョ。圧力鍋の威力はすごい。

ちなみにお米は色々な種類があり、タイ米のような細長いのから
日本米に近いのもある。日本米に近いのは安い米の1.6倍ぐらい
するのだが日本人としてはこれを買わずにはいられない。
安いのは5KgでBs.35ぐらいで、日本米に近いのはBs.56ぐらい。
まぁ、許容の範囲ですかね。

これから自炊が増えるので、またレポートします。