2011年6月13日月曜日

協力隊での最初の失敗

協力隊としての最初の活動、コンピュータの技術補完研修から
1年半が過ぎた。この研修中に犯した失敗を未だに忘れる事が出来ない。

技術補完研修とはその名の通り、活動に対する足りない知識を
補うために行われる研修である。コンピュータ技術の場合、主に
コンピュータの仕組み、ネットワークの仕組み、講師の仕方について学ぶ。

私は浮かれていた。

講師については経験が無く、人前に立つと緊張する性格なので、
謙虚に授業を受けていたが、コンピュータに関しては基礎の研修
だったので、説明が無くてもだいたい理解できていた。そのため、
授業中に隣の人に補助的な説明をしたり、実技の時は講師の真似事を
していた。

2000年に就職した先は小さな会社で、技術職のためたくさんの人と
話す機会は無く、2007年に仕事を辞めた後は一人でいる事が多かった。
研修は協力隊で最初の集まりでかなり緊張し、そしてワクワクしていた。
「コンピュータの仕組み」で一緒のグループになった人たちと
上手くできたと思った私は、「ネットワークの仕組み」で更に調子に
のってしまった。

学びには相手のペースがあるが、それをぶち壊してしまった。
講師が説明している時に更なる詳細を付け加えたり、説明された
ばかりの内容に「〇〇と△△の違いはなんでしょう?」などと
クイズを出したりしていた。

私と同じグループになった人は、講師の授業に加え横から飛んで来る
おせっかいな説明で、講師に集中する事ができず、大事な事を
たくさん聞き逃してしまった。私は自分の行動が相手にとって
プラスどころか、大きなマイナスとなって影響していることを自覚した。

協力隊として派遣される前にこういった体験ができた事は
良かったのかもしれないが、今でも時々思い出して、少し落ち込む。
もっと早く相手の気持ちを汲み取ることができていたら、と。

協力隊というのは色々な経験ができる。
経験は糧として、次に進めれば、と常々思う。
人間だもの。

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