2011年6月13日月曜日

活動先、国立統計院の、ある午前

ビデオカンファレンスがあった。

国立統計院のラパス本部には10人ほどが入る会議室がある。
そこには46インチのテレビとビデオカンファレンス用の機器が
備わっている。

今日はスイスのあるソフトウェアに関する紹介のためこの
会議室を使い、スイスと繋いでビデオ会議を行った。私の
所属するインフォルマティカのほとんどのメンバーが参加し、
スイス側はプロモーション担当の2名が参加。

ボリビアの通信事情は非常に悪いため、ビデオ会議など出来るの
だろうかと疑問を持っていたが、思った以上にちゃんと利用でき、
通信が1回、音声が2回途切れたぐらいで、1時間半ほど問題なく
繋がり続けた。

相手はスイス人でスペイン語が話せないため、ボリビア側に
英語←→西語の通訳が待機し同時通訳を行っていた。
同時通訳の仕事をはじめて直に見たのだが、ある種の感動を覚えた。
スイス側の英語の文章がすべて終わる前にスペイン語での翻訳を
喋っており、聞く側は常に英語とスペイン語の両方の声が聞こえてくる。
私には英語の方が理解しやすかったので、英語を聞いていた。
試しに英語とスペイン語の両方を比較しながら聞いてみたら、
ある種の法則がるように、判りやすく比較的簡単な言葉を使って
翻訳していた。相当慣れているようで、詰まったりすることは
一度もなく、違和感をまったく感じさせない、自然な通訳をしていた。

ほどなくビデオカンファレンスは無事終了した。

昔、ある会社に入社したての頃、アメリカに出張に行った。
その後、日本に帰ってきてから、取引先のアメリカの会社と
電話会議を行う際に通訳をやらされたのだが、今思い出しても
恥ずかしいぐらいボロボロだった。

そういった思い出があったから、今回の通訳のプロの仕事を見て、
少し感動したのかもしれない。今日はいいものを見させてもらった。

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