2011年12月3日土曜日

安全対策連絡協議会で大暴れ(でもないか)

安全対策連絡協議会というものがあります。年に2回。
80カ国、全ての国で共通なのかはわかりません。

この協議会はボランティア、調整員、専門家など、JICAに関連して
やってきている全ての人が出席を義務付けられています。

国土の広いボリビアでは、隊員同士が集う絶好の機会であり、
同時に分科会や隊員総会なども行われます。

協議会は、主に犯罪について取り扱われるため、とても緊張感のある
雰囲気の中で進められます。

ボリビアでは毎年何人かが犯罪被害に遭います。そのため、いつも
実例を持って注意喚起が行われます。ボリビアで多いのは窃盗被害。
お金以外の目的で行われる犯罪はあまり多くありません。

通常ならば、JICA事務所が用意したプログラムを3時間ほどかけて行い、
参加者は話を聞いて終わりなのですが、今回ボリビア全土で噂となっていた
今年はじめに起きた事件について、見解を聞いてみました。

事前に質問する内容を伝えていたので、答えは用意していただいていたみたいで、
「規定に沿った対応をしており、改正する必要は全く無く、
同じような事件が起こったとしても、同様の対応をする」との事でした。

途中に、「犯罪があった、という事を誰が決めるんですかね?」という
所長の言葉には少し落胆させられました。これは、加害者と被害者の言い分が
異なる場合に、その真実を求めるのは難しく、被害者だけの言葉を聴いて、
処分を行うわけには行かない、という事なのだと思います。
ただ、これは同時に、JICA内だけで問題を話し合った場合、
「加害者が否認すれば、犯罪は無かった事、またはグレーのまま終わり、
それ以上は何もしませんよ」と同義になるからです。

そして、白か黒かはっきりさせるには、地元の警察を呼び、地元で裁判を
行う必要があるという事になります。そうすれば、「犯罪があった」かどうか
決めてくれる人がいるでしょうから。

将来、調整員に応募する事も考えているのですが、本来の隊員に対する
活動のサポートよりも、倫理に関する問題の対応が一番難しいのかもしれません。

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