2011年12月27日火曜日

ボリビアでは戦争を意識する事は無い

世界では今もなお戦争は起こり、火種は様々なところに潜んでいる。
戦争が起きている国は悲惨だ。人々はまるで存在価値が無のように扱われる。
人権など無い、あらゆる「やってはいけない」と教えられた事が行われる。

最近戦争に関する映画を見た。

El señor de la guerra (Lord of War)
ニコラス・ケイジが主演のソビエト連邦崩壊前後の武器密輸の話。

5 Dias de Guerra (5 Days of War)
グルジア紛争の話。

中東、旧ソ連、アフリカなどはいつも何かが起こっている。
鉱物、燃料など利権が絡む物が取れる国は多くの国がちょっかいを出してくる。
資源の無い国は誰も絡まず放置。

南米では、中米に近い場所を除き、戦争の火種というものは無いように感じる。
ボリビアが隣国、ペルー、ブラジル、チリ、アルゼンチン、パラグアイと
戦争が始まるようには思えない。昔の戦争の話はよく聞くが。

南米で一番貧しいと言われるボリビアだが、アルゼンチン、ブラジルに大量の
ガスを輸出し、今も鉛を中心に鉱物の輸出が盛んで、ウユニ塩湖には次期の収入の
中心となるであろうリチウムが大量に埋まっている。昔であれば、これらの資源を
狙い周辺各国が動く可能性もあるだろうが、現代ではもう戦争を仕掛ける
きっかけも無いだろう。

内紛も起こる雰囲気はない。政治色の強い国ではあるが、弾圧されるほどの事は無く、
国民は色々不満を言いながらも、それほど自分の生活が悪いとは感じていない。
時々、団体が道路いっぱいに居座って集会を行うこともあり、そういうったことで
フラストレーションを発散しているのだろう。もし、集会を弾圧すれば政権が
すぐに崩壊してしまうだろうというのは、これまでの様々な集会を見てきてわかった。
何か政府に対して言いたいことがある時、大規模な集会で訴える。これが確立されている。

戦争は人間がこうして生きるべき、というのを一時的に全て覆す。
戦争から返ってきた人間の多くは、現地での経験の後遺症に悩まされる。

ボリビアには今、戦争になりそうな事は見えない。

JICAボランティアは戦争が起きている国には派遣されない。
しかし、その隣国に派遣される事はありうる。もし、紛争が隣国に影響を及ぼす
可能性があれば、活動は難しいものになる。そういった心配がないボリビアは
ボランティアとして派遣される途上国の中では恵まれている方なのかもしれない。


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