2011年12月31日土曜日

言語という宝物

青年海外協力隊に参加する事で得られる事はたくさんある。
その中でもスペイン語を学んだ事は、私にとって一生の宝になると思っている。

高校を卒業して、家族に無理を言って、カナダで学ばせてもらった。
この時学んだ英語は、今とても役に立っている。

カナダから帰国し、日本で仕事を始めた時から英語とは疎遠になり、
話す機会も無くなり、そのまま消えかけていた。日本では、仕事が生活の
かなりの部分を占める。仕事で使わない物は、自分の中で生き続けるのは難しい。
趣味として大事にしていかない限り。

ボリビアに来てから、スペイン語生活が始まった。スペイン語を話す人たちとの
コミュニケーションは難しく、時には何も理解できないままの事もある。
私は感覚で言葉を覚える。テストには向かないが、より現地の人と同じ感覚で
生活するにはこの方がいいし、感情を含めて覚えた言葉は忘れにくい。
英語も8年程、会話する事から離れていたけれど、すぐに戻った。

2年という年月は新しい言語がだいぶ理解できるようになるのに丁度いい期間だと思う。
言葉を通じていろいろな事が見え始める。以前には見えなかった事も見える。
人との交流もスムーズになり、より深い意思疎通ができるようになる。

言葉を通じて様々な人に出会う。育ってきた環境が全く違う人たちと新たな
「泣き笑い」を経験する事ができる。これは人生に大きな刺激を与える。

個人的な意見ではあるが、日本で言語を学ぶことは難しい。試験のための
勉強ならできるが、会話となるとたどたどしい言葉を聞いてくれる人はいないので、
学校に通うしかない。学びに行くための時間を確保するのも難しく、授業料も高い。

ボリビアの人たちは、時間感覚が日本と違い、会話がたどたどしくても、
異国の人間と話す事自体を楽しんでくれるので、ストレスを感じる事は少ない。

言葉を通じて人と知り合え、新たな体験ができる。
スペイン語は確かに宝物として私に溶け込んでいる。

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