2011年12月30日金曜日

宗教観

ボリビアはキリスト教、ローマ・カトリックが主流。
仏教は見当たらない。

今の日本のどのぐらいの人が本当に宗教を信仰しているのだろうか。
宗教の教えなど忘れてしまうぐらい、普段の生活では触れない人が多いと思う。

日本では確固たる宗教を信仰していなくても、漠然とした信仰があり、
基本的な道徳はその漠然とした何かによって守られている。
私の周りの若い世代は、熱心に一つの宗教を信仰している人はいないが、
人間として善悪の分別はつくし、基本的にいい人たちだ。

しかしながら、冠婚葬祭などの儀式では、宗教の儀式を取り入れる。
人が死ねば坊さんを呼ぶし、お墓も立てる。昔から行われているので、
だれもが無意識に、違和感無く、従う。

結婚式などを見ると、既に宗教観は崩壊しているように思える。
教会でウェディングドレスを着るのが当たり前。人がこれがいい、
これがきれいだ、と思う欲望がそのまま反映される。

日本では宗教とはただの伝統で、人は今の世の中でより目の前に見えている
経済を宗教のように崇めているように思う。生きていくためにはお金を
中心とした考えにならなければならない仕組みになっている。

ボリビア人と話すと、宗教を深く信じる若い人はやはり減っているそうだ。
現代の波がそうさせているのだと思う。小さな頃から親に連れられて
教会に行ってるからその習慣が残って、今もたまに教会に行ったりする。
でも、日本人が習慣的に初詣に行くようなもので、特に深く考えているわけではない。

宗教が無くなる事は決して無いが、希薄化はこれからどんどん進んでいくだろう。
そしてより生活の中で重要だと思うものに意識が移行していく。

パチャママ(Pachamama)にビールを捧げながら。

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