2011年10月24日月曜日

笑いの根底。個人的に感じる日本との違い。

当然といえば当然だが、ボリビア人と日本人の笑いのツボは違う。
こちらに来てから感じるようになったのは、日本では用意された笑いがあるということ。

ゴールデンタイムにテレビのスイッチを入れると放映されているのはお笑い番組。
又は、視聴者を楽しませ、笑わせる番組が多数ある。たくさんの人が番組をみる。
ビートたけし、明石家さんま、とんねるず、ダウンタウン、たくさんの芸人たち、
日本人でこれらの名前を知らない人はほとんどいないだろう。

これらの芸人は人を笑わせるツボを抑えている。話題も様々。我々はいつしか、
彼らの笑いに慣らされ、自分たちもその笑いの上に身を置くようになっている。
彼らが提案している「笑い」を受け入れ、自分も同じ手法を使う。
笑わせられ方を学び、笑わせ方を学び、笑い方を学ぶ。
意識の共通があれば、例え笑わせるのが下手でも、その努力は見てもらえる。

ボリビアには国民全員が見ているようなお笑い番組はない。お笑い番組はあるが、
だいたいメキシコなど外国から来たもの。こちらの人はテレビを見るよりも
人とおしゃべりするほうが好きで、その中で絶えず笑いが生まれる。
話題はテレビ番組についてではなく、だいたい自分の身の回りについてだ。
きっと同じような話も多いのだろうが、あまり気にしていないように思う。

ボリビアには日本のように提案された笑いというのは存在しないが、
何故かほとんどの人はユーモアのセンスがある。そして、笑いのツボがあるらしく、
誰かが上手いこと言った後に、全員で同時に笑う。1時間も話していれば
全員で笑うのは20回ほどあるんじゃないだろうか。
(この笑いにはいつも取り残される。まだツボが理解できていない。。。)

私がボリビアに来た後、同僚たちすぐに私を笑わせようとした。顔を合わせると
いつもジョークを言ってくれる。それがボリビア流。笑いのベースは周りにいる人たち。

日本でもそういった感じはあるのだろうが、どちらかと言うと「お笑い」のプロが
用意した土台で、笑いを生もうとする人が多い気がする。

海外に住み始めると、日本のテレビ番組は見なくなる。見なくなると気にならなくなる。
現在どんな番組をやっているのか知らない。一生見れなくても別にかまわない。
一度見なくなると固執しなくなるらしい。

ただ、ちょっとまえに見せてもらったアメトーークは呼吸困難になるほど笑ったけどね。
諸見里がカミカミのやつ。死ぬほど笑った。

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