2011年10月31日月曜日

青年海外協力隊の応募者の減少、時代と共に一万から四千前後へ

応募のピークは平成6年の1万1832人。それ以後減少が続いている。
国際貢献、人材足りない 青年海外協力隊の応援激減 被災地にボランティア殺到

記事には以下のようにあるが、
「JICAでは「国際貢献の質を落とすわけにはいかない」と危機感を強めている。」
質の低下は既に随分前から始まっているのではないだろうか。

質とコストの問題は常に対局の位置にあり、議論の対象となる。
質とはすなわち経験であり、すでに仕事をこなせる実績のある人たち。
主に、現職参加という形で参加してもらい、派遣中は給料の8割を補填する。
そのためコストはバカ高い。

現職参加制度はJICA0負担ということにもできる。0負担の場合、活動終了後に
職場に戻れるというだけで、金銭面の待遇は無職参加と変わらない。

現職参加の場合、馬鹿正直に補填制度を使っているという必要はない。
400人いる同期の中で補填制度を使っている人はそれほど多くないため、
堂々と「補填制度を使って自分は毎月、給料の8割を受け取っている」
なんて宣言するのは多少なりとも後ろめたい気持ちになる。
200万と1000万の違いになる事もあるからだ。(23年度からは100万と1000万か)

現職参加とは対局にあるのが、新卒参加。仕事経験0。学校の知識だけ。
経験がないので、無職参加しかできず、安上がりである。給料を貰ったことが
ある人も少なく、積立金に対する満足度は仕事の経験がある人に比べても高い。
金銭に関する文句は出にくい。JICAとしても扱いやすい。

新卒参加の中には、「をを、こいつスゲー」と感じる才能を放つ人もいるが、
平均してみると、仕事をしてきた人間と比べると、やり方が浅く雑に見える。
人間的にも未熟で、上辺ばかりを見て深く知ろうとしない事が多い。
(まぁ、30歳以上でも経験隠して、上辺だけ見せて、若い人に伝えようとしない人も多いが)

JICA的に一番美味しいのは、現職参加で0給料負担、二番目は経験豊富な
無職参加の人。ただし、年齢が上であればあるほど、情熱が低く、言語の伸びが
悪くなる傾向にあり、また、経験から世の中がどんなものかある程度わかっている事が
良くない方向へ作用する事もありがち。

応募者の減少は将来の青年海外協力隊の質を更に落とす事になる。
事業としての存続の意義を考える時なのかもしれない。

専門家などのエキスパートに的を絞るように。
(専門家の方がよほど金かかってると思うが、批判を聞いたことがない)

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