2011年10月9日日曜日

税金泥棒

我々にぴったりの言葉。

協力隊に来ている間、我々のほとんどは税金を一切納めていない。
収めている人でも、給料泥棒ということになるだろうか。
公務員の方で現職参加で全額受け取ってる方なんて、どうなるんだろうか。

「私は税金分働いているぞ!」という隊員がいれば、どうやって証明するのか教えてほしい。

ちゃんと税金を無駄なく利用できているというのは、結局その人の判断であって、
色々な人の意見を聞けば隙間だらけのスカスカの解釈に過ぎないかもしれない。
税金をめいいっぱい使っているのは事実であり、草の根無償資金協力というもので、
更に税金を注ぎ込む事も多々ある。この草の根だって、最大限に税金を生かせているのか
という疑問には完全に答えることは難しい。

私が1年前にざっと計算した隊員一人にかかる2年間のコスト(現職参加以外)は
http://xjsako.blogspot.com/2010/07/11000.html
約750万となった。

今は経費削減で隊員の積立金やらが減っているので、100万から200万ほど
少なくなっていると思われる。

さて、これだけの税金を使っている我々は、どのようにして無駄なく利用している事を
証明するのだろうか。「一生懸命やっています」では余りに心許ない。

ここは日本から遠く離れた異国の地。納税者の方々の目はとどかない。
何にも縛られることのない隊員たちは、自分の価値観のみによって日々行動を
している(ように見える)。そんな隊員たちの個々の活動を第三者的立場で見た時、
税金分働いていますよ、なんて人は私の知っている限り一人もいないように思う。

JICAのシステムが悪い、行ったら仕事が無いから仕方がない、誰も手伝ってくれない、
任地の人間が使えない、「私は悪くない!」、と言ってしまうのは簡単で、
人のせいにして2年間過ごすことだってできてしまう。周りが自分の思い通りに
動いてくれないから税金泥棒って言われても困る、なんて言う人もいるだろう。

しかしながら、それをわかっていながら、それでも何か派遣された国のために
何かしようと考えるのが青年海外協力隊なのではないだろうか。

私には税金泥棒と言われて言い返す言葉はありません。
私がやりたい事のために、ありがたく税金を使わせて頂いております。

2 件のコメント:

  1. 1月6日開催の中間発表会を聞く範囲では、
    「草の根・人間の安全保障無償資金協力」
    の申請をした隊員は、明らかに「税金泥棒」だと考えます。
    その点は、いかがお考えですか?

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  2. JICAボリビア事務所の次長も明言を避けたように、「税金泥棒」だとは判断できません。私にはどうしてそのような断定が出来るのか不思議です。

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