2011年7月27日水曜日

いったい誰が悪いのか?力を発揮できないボランティアたち

本気で書くとすごく長くなると思うので、今回は紹介程度に。

駒ヶ根訓練所での派遣前訓練で必ず言われる事がある。
「生きて返ってきてください。」
「活動より何よりも、無事に帰ってくる事が大切です。」

この言葉は活動がうまくいかず、精神的に病んでしまう人は多い事に少し関係する。
活動がうまくいかない状態というのは物凄くストレスが溜まる。そのストレスから
病気になったり、問題行動に走ってしまう事があるからだ。

少し前にも書いたが、山本敏晴さんによると8割が活動に関する悩みを
抱えたまま、活動期間の2年間を過ごしていく。

8割という数字は、現在2600人派遣されている内の2080人ということになる。
2000人以上、その中では深いものから浅いものまで様々な悩みが存在する。

不思議に思うだろう。途上国の様々な施設が「ボランティアが必要」と
申し出たから、その場所に適した人材を日本で募集し、活動に関する訓練、
言語に関する訓練を行い、「必要」と申し出た施設へと配属されたのに。
なぜそこで2000人以上のボランティアが活動で悩むのか。

普通に考えれば、
「来てくれてありがとう。たくさんの技術移転をお願いします。」
「はい。よろしくお願いします!」
そして2年が過ぎてめでたしめでたし、のはずなのに。

理由はある。ありすぎる。なので、一つのブログエントリーでは収まらない。
一つの理由で一つのエントリーが書けるぐらい、複雑である。
そしてそれらを解決する手段はきっとないのだろう。もう何年も同じような
問題を抱えて青年海外協力隊は続いている。

隊員、活動先、JICA、大きく分けるとこの3つが力を発揮できない原因となる。

■ 隊員は、言語や専門性に関する知識が足りないため、活動先に相手にされないような事。
■ 活動先は、「カウンターパート(活動先の相談相手)がいない」「辞めるすぐ交代する」
「ヤル気がない」「仕事を奪われると思い敵視する」などのカウンターパートに関する事や
「施設が潰れた」「JICAが援助を辞めた」「お金ばかり要求する」
「既に手助けがいらないほどしっかりしている」などで活動先が問題になったりする事。
■ JICAは、「要請のミスマッチ」「調整員が役立たず」
「調整員は隊員と同じように2年というスパンの中で変わり責任というものが存在せず」
「またそれらを改善できない組織」などの事。

ここには一部の問題だけを書いており、ここに書いてある事が全てではない。
隊員、活動先、JICA組織には素晴らしい方々がたくさんいる。

でも、上記の理由から「力を発揮できないボランティア」が生まれてくる。

青年海外協力隊の活動の質を上げるためには何が必要なのか、
組織は考え続けなければならない。

4 件のコメント:

  1. そうなんやね

    じゅんいち君も同じように感じたりする??

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  2. 同じように感じるとは

    「活動がうまくいかない状態というのは物凄くストレスが溜まる。そのストレスから病気になったり、問題行動に走ってしまう事があるからだ。」

    この部分かな?

    もしそうだとしたら、大きなストレスを溜めないよう務めているので、同じように感じることは無いかな。

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  3. そうなんやね

    うまくストレス発散できるって うらやましいです☆

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  4. 今は、ストレス発散技術より、彼女を作る技術が欲しいです(笑

    無い物ねだり。

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