2011年7月14日木曜日

ガソリンが届きません、スタンドに長い列 → 原因: 住民による道路封鎖

7月11日、22時頃、家への帰宅途中にガソリンスタンドの横を通ると、
ガソリンスタンドは閉鎖されており、入り口からエンジンを止めた車が何台も
列を作っていた。また年末のようなガソリンの値上げ騒動でもあるのかと
人に尋ねると、今回は違った理由であった。

「エルアルトでブロッケオやってて、ガソリンが届かないんだ」

ブロッケオ、すなわち交通封鎖。やり方は原始的で、道路に岩をたくさん並べ、
人が無理やり通ろうとする車には石を投げる。ブロッケオはデモ行進と共に
この国の文化と思ってしまうぐらい頻繁に行われる。政府も困るのだが、
一番困るのは周辺の住民。移動ができなくなる。

エルアルト郊外でブロッケオを行っていた住民の要求は生活インフラの整備。
エルアルトは年々、ものすごい勢いで広がっており、生活インフラの整備が
追いつかないそう。追いついてなくても、人は安く住める場所を求めてどんどん
家を建てていく。

7月12日の夜はガソリン不足により、国民の足であるミニブスのほとんどが
ラパスとエルアルト間の運行を辞めた。エルアルトから働きにきている人は
何時間も、あるかどうかわからないミニブスを待つか、高いお金を払って
タクシーを使うか、選択に迫られた。

政府との交渉の結果、早く下水設備を整える事を約束して落ち着いたようで、
2日間に及ぶブロッケオは解除された。7月12日深夜にガソリンはスタンドに届けられ、
長蛇の車の列は補給のため大混雑。7月13日朝には全ては過ぎ去った出来事として、
みんな普通に生活していた。

ボリビアの新聞、La Prensa によると、今回のブロッケオに対する経済的損失は
1400万ボリビアーノス(200万ドル)に上るとの試算を出した。

http://www.laprensa.com.bo/diario/actualidad/la-paz/20110713/bs-14-millones-perdidos-por-el-bloqueo_609_1191.html

国民が他の国民の首を締めるような今の抗議行動はなんとかならないものか。

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