2011年11月2日水曜日

日本人ボランティアの最大のネック

ボリビアに来てから、この国には日本以外からも様々な援助が入っている事を知った。

身近でよく聞くのはスイスとドイツ。そしてスペインやアメリカからも来ているらしい。
私の職場にはスイスの統計局から二人の人間が派遣されている。30-40歳ぐらい。
私のように、単にコンピューターに詳しい人間ではなく、統計に詳しい人たちだ。
援助も統計局全体でサポートを行なっており、ビデオカンファレンスをインターネットで
行なっているようだ。

半年前にあるドイツ人グループとフットサルを行った。ボリビア人対ドイツ人で
私はボリビア人側に。結構ガチンコでかなり本気だった。ドイツ人は男女あわせて
8人ぐらいで、20-27歳ぐらいといったところだ。彼らは、ラパスの親のいない子供が
勉強している学校で働いている。この子供たちは学校の隣にある寮で暮らしており、
彼らもそこで暮らしている。

さて、彼らに共通して言えるのは、彼らの言語能力は日本人のそれをはるかに
上回っているということ。スペイン語を第二言語として扱えるようになるまでの期間は
はるかに短くて済む。組織としてもボランティアに言語を学ばせるための費用が
少ないので楽だ。

青年海外協力隊でも言語に長けてる人はいる。しかし、全体で考えると、その数は少ない。
派遣前の訓練のほとんどが語学なのもそれを表している。派遣国での訓練も含め、
合計3ヶ月ほどの語学訓練で話せるようになるレベルというのはたかが知れている。
任地で1年を過ぎても、言葉のキャッチボールをちゃんとできない人だっている。
日本人にとって他の言語を学ぶのがこんなに難しいものなのだろうかと思ってしまう。

同様にヨーロッパの人たちがアジアの言語が全く異なる地域で、ボランティアを
するのはとても難しい事なのかもしれない。

ボリビアではヨーロッパやアメリカからのボランティアが目立つ。同じアルファベットを
使って文字を書き、意味の似た言葉を扱う彼らには、コミュニケーションの問題で
活動が上手くいかないなんてことは無いだろう。日本人にとってはそれが一番の
問題になりうるのに。

隊員の中にはきっと、日本語と同じくらいスペイン語が最初から話せれば
すばらしい貢献ができたはずなのに、と思っている人もいるだろう。

せめて、アルファベットがもっと早く読めればいいんだけどね。
映画の字幕が読めるぐらいに。

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