2010年7月21日水曜日

南米一貧しいと言われる国だが

ボリビアは南米で一番貧しい国と言われている。

JICAから支給されるボランティアの生活費を比べてみると、

365ドル ボリビア

320ドル パラグアイ
390ドル ペルー
400ドル エクアドル
505ドル コロンビア
510ドル ベネズエラ
520ドル チリ
545ドル アルゼンチン
590ドル ブラジル

2010年時点

となっている。パラグアイの方が少し低いということは
より貧しいということなのかもしれない。

ちなみに金額は現地の公務員の給料などを基準に、現地で
十分暮らせる値段設定になっている(らしい)。

私が今住んでいる場所はこの国の首都であるラパス。首都では
貧しさというのを感じにくいらしく、この国が貧困だという
事実をあまり感じる事ができない。これは他の国でも言える事
なのだろうけども、首都には何でも揃っている。

確かに、下水のインフラが弱くお尻を拭いた後の紙はゴミ箱へ
捨てる必要があるし、自家用車は持てないから人一杯のバスに
乗る必要があるし、電気代や水代が高いから洗濯機を持ってる
人はそんなにいなくて手洗いするし、ディズニーランドのような
巨大テーマパークないし、正規品を見つけるのは困難でコピー品
ばかり売ってるし、道でお金を求めてくる人たちに1日2~3人会う。

しかし、高層ビルが立ち並んでいる中を沢山の車が縦横無尽に
走り回っている。スーパーマーケットは日本と変らない感じで、
何でも売っているし、あちこちに存在する映画館では3D映画も
見ることができる。

なんというか、必要最低限の物は揃っていて、ある程度の便利さで
満足できるのであれば、これ以上何が必要なのかという感じである。

他の隊員から話を聞くと、出産のシステムに問題があって、母親と
新生児の死亡率が高いって事や、生徒があまりにも多いため生徒が
2分され、学校に行けるのは午前か午後のどちらかになっていて
十分な授業が受けられないなど、根本的な問題がある事もまた
事実である。

貧しいという定義が私の頭の中ではまだまだ確立できてこない。
日本にいるときは、テレビで見るインドのスラム街やアフリカの
飢えに苦しむ人たち、戦争のために難民になってしまった人々が
そうであろうと考えていたが、このボリビアでは何を解消すれば
貧しさがなくなるのか、まだ分からない。

ボリビアでの活動は残り1年8ヶ月。まだまだ、ボリビアについて
学ばなければいけないことが沢山ある。

2 件のコメント:

  1. リクエストに応えてくれてありがとう(^^)
    興味深いエントリでした。
    やっぱりその「根本的な問題」ってところじゃないかな。

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  2. 根本的な問題って部分はなかなか協力隊が
    関わるのは難しいのかもしれない。

    同じJICAの機関に専門家というのがあって、
    その人たちはその根本を解決するような
    仕事をしてるんよね。

    http://www.jica.go.jp/recruit/senmonin/index.html

    ボリビアの青年海外協力隊は国際協力と国際交流の
    間にあるような気がする。

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