2010年8月18日水曜日

大きな文化の違い(お手伝いさん)

日本でも昔はよくあったと思うのだが、現代においてお手伝いさんを
雇っている家というのは少なくなってきた。私には個人に雇われて
家事をするという感覚がいまいち想像できない。いや、やりたくない
から想像したこともないというのが正しいか。だいたい、今の日本では
自分でできる事は自分でするというのが一番多いだろう。相当な
お金持ちでない限り、掃除や洗濯などを自分でしない人は
周りからあまりいい人間として見てもらえないような気がする。

こんな風に思うのは私だけかもしれないが、例えば掃除会社に
依頼して週1回掃除に来てもらうのは何ら抵抗がない。しかし、
それがお手伝いさんになると変に感じてしまう。
なぜそう思うのか?はっきり分からないが、多分いまの日本の
社会にそういった風潮があるような気がしている。会社に
こき使われるのは普通で、人にこき使われるのは普通じゃない、
というような雰囲気があるような気がする。

ボリビアではお手伝いさんは決して珍しくない。女性が多く15歳から
お手伝いとして働く事もある。家に住み込みで働く人もいて、朝から
晩までよく働く。本当によく働く。アパートなんかでも、ある程度大きな
ものになると、お手伝いさんが住み込めるように小さな部屋が用意
されている。住み込んでいるような人は、掃除、3食の用意、
洗濯(手洗い)、ベッドメイキングなど家の中の事ならなんでも行う。
ちなみに住み込みのお手伝いさんを雇うと1200~2000
ボリビアーノが相場らしい。

住み込み以外にも、掃除だけ、料理だけ、1日4時間、1日8時間
など限定で雇うこともできる。料金は交渉して決める。やはり経験が
ある人の方が高い。

今働いている国立統計院にも、ここで働いている人達にサービスを
提供するお手伝いさんみたいなのがいる。一人は男の人で靴磨き
をしたり、買い物を頼まれたり、フットサルコートの予約を任されたり、
とにかく何でも雑用をしている。他にはキッチンで働く人達がいて、
午前と午後に飲み物や食べ物を売りに来るし、頼めばいつでも
飲み物を持ってきてくれる。ちなみに飲みのや食べ物はタダではない。

使用人を見ていて、少し「あれ?」と思うのは、上下関係ははっきり
しているけども、雇い主に対して変にへりくだった態度をとる人が
いない事。きっとここでは使用人という仕事が確立されていて、
ごく当たり前に使う側と使われる側がその事を意識しないで
暮らしているのだろうと思う。だから雇っている方もわざわざ
自分の方が偉いんだぞという態度を取ることが無いのだろう。

横から観察しているだけでは、実際にどんな気持ちなのか
分からないので、機会があれば一度料理をしてくれる人を
雇ってみたいと思う。

3 件のコメント:

  1. 国によっては、ある程度の収入のある人はメイドさんを雇わないと変!っていう所もあるみたいね。
    日本では考えられないことが普通だったりするね。

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  2. お手伝いさん…子育て中の2馬力の家庭にとって、何て魅力的な響き…。

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  3. > けろりさん

    ボリビアでは本当にいい経験ができてる。
    日本と違うところを見ていると、自分の見識の
    狭さがよく分かる。

    > ozzyさん

    ボリビア事務所を開設すれば解決!
    お手伝いさん余裕で雇えるよ!

    なんてね。

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